コンちゃんのブログ

あーだこーだ喋るやつです。

佐竹美奈子はなぜアイドルになるのか

皆さんこんにちは。ハンバーグ食べてますか?コンちゃんです。

合同ライブで佐竹美奈子に興味を持ってくれた方向けに、なんならもっと前から佐竹美奈子ダイマ記事を書こう書こうと思っていたのですが、タイトルだけ書いて気づいたら合同から3か月経ってました。時の流れって早いね。

 

さて今回大真面目に紹介したいのは佐竹美奈子の「アイドル」としての部分です。

 

知らない人に「佐竹美奈子ってこんな子だよー」っていうのを紹介する時って、料理が上手であるとか、カロリーを摂らせるとか、そういうキャラクター性が一番前に出てくるのかなと思います。たくさんアイドルがいる中で唯一無二な個性ですし、キャッチーな個性でもあるので当然かなと思います。

 

なんですが1美奈子Pとしてそこの部分ももちろんなんですが、ミリシタを通じての美奈子のアイドルとしての成長物語というものをもっといろんな人に知ってもらいたいなとも思っています。

 

突然ですが、佐竹美奈子はなぜアイドルになるのでしょうか。

 

例えば美奈子の一番の願いが

自分の料理をたくさん食べさせて、みんなをお腹いっぱいにしたい!!

なのであればアイドルになるよりも、自らの実家である中華料理屋「佐竹飯店」の後を継いだ方が願いが叶いますよね。不特定多数の人にたくさん料理を振舞って幸せな人生を歩めると思います。

 

でも彼女は自らの意思で765プロ所属のアイドルになりました。ミリシタでは美奈子にアイドルに憧れる理由と、アイドルになるまでのストーリー。そしてアイドルになった後の美奈子に降りかかる問題とそれを解決してひとつずつ成長していく様が描かれています。

 

これが本当に丁寧に描かれていて、ミリシタはもうすぐ6周年になりますが、時系列的に最初のメモリアルコミュから現在進行形で描かれているコミュは繋がっていて、なおかつ成長を感じられるような作りになっているのが本当に凄いなと感じています。

この記事ではミリシタでの美奈子のコミュを紹介すると共に、アイドル佐竹美奈子の物語を少しでも伝えられればと思います。

佐竹美奈子はなぜアイドルになるのか

ミリシタに登場する765AS以外のアイドルは「39プロジェクト」というプロジェクトの名の元、総勢39人のアイドルが765プロに迎え入れられました。39人それぞれ765プロに入るきっかけが違く、大まかに「Pからのスカウト組」「オーディションで選ばれた組」の2つがあります。美奈子はオーディション組です。

 

オーディションの場でPは美奈子に聞きます。

 

「どうしてアイドルになろうと思ったのかな?」

佐竹美奈子メモリアルコミュ1より

 

美奈子が39プロジェクトのオーディションを受けた理由は友達に誘われたから。美奈子のプロフィールの好きなものにも「友達との長電話」があり、美奈子は友達を大事にしていることが伝わってきます。

 

佐竹美奈子メモリアルコミュ5より

美奈子が39プロジェクトのオーディションを受ける前、ショッピングモールでとあるアイドルのステージを見ました。そのアイドルを見て友達2人を含めみんなでアイドルになろうと決意し、友達と一緒にオーディションを受けます。

 

しかし、オーディションでPはこんな言葉を投げかけます。

 

佐竹美奈子メモリアルコミュ1より


美奈子は悩みながら答えます。

 

佐竹美奈子メモリアルコミュ1より

美奈子はすぐには答えは出せないかもしれないけど、悩んで必ず自分の答えを出すと言います。そしてPの投げかけた言葉は現実になります。美奈子だけがオーディションに合格して、友達は不合格になるのです。

 

美奈子は友達がオーディションに落ちて、自分だけ合格したことに戸惑います。美奈子は今後どうするのか、先ほど自らが言ったように悩んで答えを出そうとします。そして、後日。

美奈子は友達に自分だけがオーディションに合格したことを言い出せずにいました。しかし友達は言い出せず元気のない美奈子のことを見抜きます。そして大事な友達の夢だから、美奈子がアイドルになることを応援すると伝えます。それを聞いた美奈子は決心を固め、一人アイドルになることをPに伝えます。

佐竹美奈子メモリアルコミュ1より

こうして美奈子は39プロジェクトの1人として765プロに迎えられたのでした。

 

どうですか?めちゃくちゃシビアな話じゃないですか?最初見た時にこんな重い話でいいのって思いました。他の子のお話だとPがピンと来て名刺渡してスカウトする子もいるので、オーディションで落ちる子もいる事実があることが衝撃的でした。

 

他にもメモリアルコミュ2~5でも美奈子の内面が掘り下げられているので気になった方はぜひチェックしてみてください。

 

▲ミリシタ1周年記念カード入手時のメールより。こうやって実際の時系列でも最初のオーディションから話が繋がっているのが良いですね。

 

佐竹美奈子の"弱い部分"ってなんだ

アイマスはプロデューサーがアイドルと一緒になってトップを目指すゲームだから、アイドルを作る上で最初から完璧な人間ではなく、どこか悩みや弱さを持ったキャラにして、それをPと解決するようにした」

 

みたいなことをどっかの製作者インタビューで言ってた記憶があります。(ソース探したけどなかった…)

 

美奈子の弱いところ、未熟なところってどこでしょうか?

 

食べきれないぐらいの料理を作ってしまう」ところでしょうか。

そんなにしなくていいよってくらい世話焼きな性格」でしょうか。

 

僕が思う美奈子の乗り越えていかなければいけない課題、それは端的に言うと「優しすぎるところ」だと思っています。

2020年2月に行われたイベント「Super Duper」美奈子が同じ39プロジェクトのアイドル横山奈緒とデュオユニット「Jus-2-Mint(ジャスミン)」を結成します。

 

イベントでは2人がファッション雑誌のモデルとしてオファーが来ます。そして雑誌の読者投票で1位を取れば1年間雑誌のモデルとして掲載し続けてもらえることに。2人はユニットとしても活動しながらお互い読者投票で1位になるべく頑張ります。

▲イベント「Super Duper」1話より

不慣れながらもモデルの仕事をこなす二人。そしてお互い読者投票のための雑誌に掲載するコーディネートを選んでいきます。

 

美奈子の番、他のアイドルに頼らず一人でコーディネートを選んでいきますが慣れない仕事に苦戦します。

▲イベント「Super Duper」5話より

そして思っていた不安をPに打ち明けます。

▲イベント「Super Duper」5話より

同じ事務所の仲間であり友達と戦うことに抵抗感を覚える美奈子。その姿にPは最初の39プロジェクトのオーディション時に美奈子だけが合格し、友達が落ちた出来事を重ねます。

▲イベント「Super Duper」5話より

「知らない相手に負けるより、仲間に負けるほうが悔しいんじゃないか?」

「仲間だからこそ、奈緒は全力で美奈子に挑んでくると思うよ。」

Pからの問いかけに美奈子は決心を固めます。

 

▲イベント「Super Duper」終了後メールより

無事にコーディネートを選び、お互いモデルの仕事を通して成長した2人。結果としては美奈子と奈緒が同率3位で1位とはなりませんでしが、個人としてもユニットとしても

成長するきっかけになりました。

 

イベント終了後のメール、奈緒との勝負を避けていた美奈子が勝負すること選んで、諦めていた世界線では味わえなかったであろう「悔しい」という感情が芽生えてることが感慨深いですね。

 

佐竹美奈子がトップアイドルになるために

佐竹美奈子メモリアルコミュ1より

 

39プロジェクトのオーディションの時、美奈子は自身がなりたいアイドル像についてこう答えました。自らがショッピングモールで見て元気を貰ったように、美奈子自身が誰かを元気に出来る、そんなアイドルになりたい。

 

彼女自身が自分以外の人を思いやり、自分以外の人を幸せにしたいと一番に思うからこそ「アイドル」という職業に憧れているのだと思います。

 

しかしアイドルの世界はシビアです。

アケマスやシャニマスでもお馴染みのアイドルランクの表。

トップアイドルに近づくにつれ、ピラミッドの先端が狭くなっていきます。トップアイドルになれるのはアイドルの中でも一握りです。

 

ここで美奈子の一番の願いである「みんなに元気を届けたい。幸せにしたい。」と

数あるアイドルの中から、自分がトップアイドルになる」はトップアイドルになる為に誰かの夢を諦めさせる。自分のせいで相手を傷つけてしまう。

 

自分以外のみんなを元気にしたい笑顔にしたいという美奈子の願いとトップアイドルに近づくことは矛盾しているんですね。

 

▲メインコミュ106話より

美奈子自身が他の人を想い、特に他の人を自分の行動で傷つけていないか心配する面があるので、なおさらこの矛盾に対して深く悩みます。

 

そして最初の39プロジェクトのオーディションで言ったPの問いかけに戻ります。

美奈子は最初からこのアイドルになる上での矛盾についてずっと問題を突きつけられてきました。自分だけがアイドルになり友達はアイドルになれなかったこと。同じ事務所の仲間である奈緒と勝負することになったこと。

 

ミリシタにおける佐竹美奈子の物語は、この矛盾について美奈子がどう乗り越えていくか、最終的にどんな答えを出すのかってことかなと思うんです。

 

悩みに悩んで、プロデューサーと一緒になって、自身がなりたいアイドルになれるのか。みんなに元気を届けられるアイドルになれるのか。

 

ミリシタに終わりがあるのか、どんな結末になるのかはわかりませんが、理想のアイドルになるべく奮闘する彼女の姿をこれからも追いかけたいと思います。

 

トップアイドルを目指す彼女をぜひともミリシタでプロデュースしてみてください!